アセンブリ言語の教科書

関係者に選ばれ献本頂いたので、さっそく読んでみました。

アッシュブルー(でいいかな?)の概観は渋くて好みです。

Appendixやあとがきまで含めて414ページはかなりのボリュームですが、文章は平易で解りやすく、すらすら読めてしまいます。

予備知識、16ビットプログラミング、32ビットプログラミングとなっていて、順に読んでいくとアセンブリ言語でプログラミングできるようになっていくという構成になっています。

また、ただ読むだけでなく、実際に自分でプログラミングを体験しながら進められるようになっている点も親切だと思います。

16ビットプログラミングでは、Win2KやWinXPについているdebugコマンドとNASMを使用してプログラミングを体験しながら覚えていきます。
わざわざ16ビットマシンを用意しなくてもよいように配慮されているので心配要りません。

32ビットプログラミングでは、linux環境でのGASによるプログラミングとWin32環境でのNASMによるプログラミングの2部構成になっています。
GAS@linuxではネットワーク系のプログラミング、NASM@Win32ではウィンドウプログラミングが学べます。
個人的には、linuxでのプログラミングの方がアセンブラ向きかと思うし、参考になりました。

Windowsプログラミングは結局のところWin32APIプログラミングであり、C言語だろうとアセンブリ言語だろうと大差ないんですよねぇ。


希望としては、ごりごりの最適化といった内容が欲しかったかなと思いますが、そこまで求めるのは酷というものかもしれません。
Kenjiさんに求めるのが酷という意味ではなく、恐らくその内容だけで1冊(では足りないかもしれない)になってしまうでしょうから。


厚い本なのでまだ熟読は出来てません。
16ビットプログラミングまではそれなりに読んで、その後は飛ばし読みでの感想です。


OllyDbgの日本語化の解説のところで、例によってうさぴょんさんのサイトのスクリーンショットが使われていて、私のHNが写っているところが◎です(爆